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何も無い海外線がずっと続くがたまに出てくる建造物はほぼ漁業に関係したものばかりだが、その中でも一つだけとても私好みな見応えがあるものがあった。糸魚川に入ってすぐに見えてくる筒石の海岸にある舟屋の連なりが素晴らしい。三島由紀夫の潮騒に出てくるような木造の道具小屋が2層のピロティになり、下に船がおさまるようになった、とてもローカルな用途とデザインの建物。京都の伊根のそれとは違い、潮の満ち引きで船を納める仕組なので砂浜の上に高床式で、それが道沿いにはうように軒を連ねている。でもしばらく使われていないようで物や人の気配はなく風化しており、海沿いの風景に溶け込んでた。
14:40 自転車道からみるとこんな感じ。最初は古い旅館かなにかと。

14:40 自転車道からみるとこんな感じ。最初は古い旅館かなにかと。

海から見て。ずらっと100メートル以上並ぶ。長いけど奥行きが薄くて柱と筋交が多くて骨勝ちな構造はどれか外すとドリフのセットのように崩れそう。

海から見て。ずらっと100メートル以上並ぶ。長いけど奥行きが薄くて柱と筋交が多くて骨勝ちな構造はどれか外すとドリフのセットのように崩れそう。

自然のしくみや漁のスタイルなど全てが盛り込まれた秀逸なデザイン。

自然のしくみや漁のスタイルなど全てが盛り込まれた秀逸なデザイン。

見れば見るほどステキ過ぎる。今晩はここでキャンプしたい、絶対楽しいだろう。
とは思うのだが、まだ時間が早くもっと先に進んでおきたいのと、こんな良く燃えそうな建物の近くでキャンプして火を使って間違いをおこすのも怖い。そして一番は船がそこに置かれると言うことはつまり、潮の満ち引きで流されるかもしれない事。そういえば昨日はそんな事考えなかったのを今更怖くなった。そういうわけで泣く泣く先に進むが、ここでキャンプしなかったのは未だに後悔してる。
それを過ぎるとすぐにまた違う凄さの建物が現れた。
木造3階建の家が狭い斜面の土地にへばりつくようにびっしり並ぶ町。技術や基準法が整った今では木造3階建ても珍しくもないものだけど、それらは全て古いもの。それも皆同じ材料と構造と意匠で出来ていて、狭車が通れないほどの道の狭さでどうやって建てたのだろうか。ボトルシップを作るように建てないとこうは出来ない。木造の技術でいうと京都や飛騨などが有名で新潟はそれほど聞かないのだがひとつ思い出した。向かいの佐渡ヶ島では船大工が建物を作っている宿根木という集落があり、狭い敷地に船で使う曲線の木造技術で家を建ててると聞いたことがある。ここは曲線ではないが、狭いところに3層で建てる特殊な面では技術の交流があったのかもしれない。
15:00 自転車道から見ると3階がほぼ同じレベル。妻の向きはバラバラだが海とは逆が多いのは風を避けるためだと思う。

15:00 自転車道から見ると3階がほぼ同じレベル。妻の向きはバラバラだが海とは逆が多いのは風を避けるためだと思う。

どの家も同じくらいの時期に建てられ、同じような材料と意匠。おそらく現行の基準法では同じものを作るのは難しいのではないか。それでリフォームや壁の張替えを繰り返し、パッチワークみたいな可愛い印象が出来てるのだと思う。それとこの前後しばらく家は無いのにここだけびっしり建っているのはフォッサマグナとか津波とか漁港の位置とか色々な条件が重なってるのだと思う。

どの家も同じくらいの時期に建てられ、同じような材料と意匠。おそらく現行の基準法では同じものを作るのは難しいのではないか。それでリフォームや壁の張替えを繰り返し、パッチワークみたいな可愛い印象が出来てるのだと思う。それとこの前後しばらく家は無いのにここだけびっしり建っているのはフォッサマグナとか津波とか漁港の位置とか色々な条件が重なってるのだと思う。

今回は自転車をこいでばかりでちゃんと観光が出来ておらず、これだけ良い物が2つも続けて見れたのは良かった。しかも偶然見つけたので本当にうれしい。それとこういう時も息子は虫を探したり砂浜で遊んだりと手がかからず助かった。見慣れない土地に来てるので何もかも楽しいようだ。